■2008KSLカップ グループリーグ第1戦
『 滋賀FC 2-1 神戸FC1970 』
2008.10.4 (Sat) 11:45K.O. 万博多目的グランド
8月の天皇杯予選を最後に、1ヶ月間の公式戦ブランクをはさんだ滋賀FC。
10月には今シーズン最大のイベントとなる「
全国社会人サッカー選手権」を迎え、トレーニングマッチを多くこなし評価できる結果を残してきた。
しかし公式戦とトレーニングマッチでは勝手が違うのは言うまでもなく、全社にむけて調整を続けてきた滋賀FCがどれほど実践に活かせるかを確認するのに、このKSLカップはもってこいの場となる。
もちろん、KSLカップそのものも、関西リーグ1部クラブと対戦する絶好の機会となるし、関西リーグを盛り上げるサポーターを擁す強豪バンディオンセと決勝トーナメントで対戦するのも滋賀FCの夢なので、頂点を目指して戦いたい。
滋賀FCが属するDグループは、「
神戸FC1970」、「
エルマーノ大阪」、「
三菱重工神戸」、「
滋賀FC」の4チーム。
エルマーノ、三菱重工は今期滋賀FCと同じ関西リーグ2部に属し、唯一の1部所属クラブ神戸FCも、来期からの2部降格が決まっている。
比較的決勝トーナメント進出を目指しやすい構成になっている。
初戦となるこの試合の対戦相手は「神戸FC1970」。
全社予選で三洋電機洲本と互角に戦い自信をつけた滋賀FCにとっては、決して勝てない相手ではないと予想された。
この1か月のブランクと、調整の成果が試合にどう出るか非常に注目された一戦だったが・・・
全社直前につき、詳細は書きませんが、
試合開始0分。
まだ両チームともポゼッションが定まらない状態で、神戸FCが一瞬の隙を突く。
サイドから素早く組み立てた神戸は滋賀FCディフェンスの裏に抜けたFWにボールを送る。
GK松岡が前に出てシュートコースを絞ろうとするも、組み立ての速さで完全に滋賀FCに勝った神戸が見事なループシュートで先制する。
まさかの先制だが、時間帯が早かったので巻き返す余裕は十分にあった。
しかし、その余裕が滋賀FCの本来の力を引き出すことを許さず、滋賀FC“らしくない”を続ける。
前半は、今シーズン最悪と言っていいほどの内容でボール運びすらままならない展開が続いた。
ディフェンスのコンビネーションも、GKのポジショニングも悪く何度か神戸に攻め込まれるシーンが見られたが神戸自身もフィニッシュの精度が悪くスコアを広げられるということはなく、0-1の最少得点差のままハーフタイムを迎えた。
■数少ないチャンス(FK)もゴールには至らず (ネットにピントが合うため写真は撮れません)
後半、多少動きがよくなるも、しかしいまいちなサッカーが続く。
この試合においても、やはり審判の質は悪くまったくと言っていいほどゲームコントロールできておらず、両チーム選手ともが怪我の恐れを抱きながら激しくぶつかり合いサッカーとは違うところでヒートアップしていく。
神戸のスタミナが切れてきたこともあり、滋賀FCが徐々に支配率を上げていくも、序盤につまずいたリズムを本来の自分たちのレベルまでもっていくことは難しく、ちぐはぐなまま時間だけが過ぎていく。
タイムアップが近付くと、攻撃的な選手を投入し前がかりになる。
終了間際に投入された北口がキレのある動きを見せ滋賀FCに喝を入れた。 このプレーが他の選手たちを刺激し、少ない時間ながらも神戸ゴールを立て続けに襲う。
審判のコントロールがわるかったためにロスタイムも5分程度の長時間となる。
このロスタイムに、試合をいっきに転換させる滋賀FCのプレーが見られた。
繰り返されたコーナーキックのチャンスから、途中出場の木村・北口が雑妙のポジショニングでボールのコースを読む。
北口のヘディングで待望の1点をもぎとる。
試合内容からしてこの1点でも御の字だったのだが、ロスタイムはまだ十分にあり、勢いづいた滋賀FCは流れから再び北口がシュート。
ロスタイムでまさかの逆転劇。
予想だにしなかった勝ち点3を獲得した。
結果は得られたが、内容は褒められたものではなく、今後に多少なりとも不安を抱かざるを得ないものだった。
しかし、全社を前にふがいないながらも公式戦を経験できたことは大きいと思いたい。
照準はあくまでも「全社」。
新潟遠征まであと10日となった今、サポーター自身に対しても戒めとしてこの記事を書きました。
応援にもいまいちリズムをつかめなかった反省を、新潟までに修正させたいと思います。
神戸戦は、いつもリズムをとる通称「太鼓師」が風邪だったため応援もいまいちでした。 さらに野次もあり反省すべき点は多々あります。
新潟で全国のクラブチーム、サポーターと会することもあると思いますので、チーム同様しっかりと準備を進めていきます。