2009年10月27日
来期のための一戦(KSLカップ)
ご無沙汰しております。
前回のエントリーから一月近く経ち、その間に、滋賀FCは関西リーグ2部降格という現実を突きつけられました。
他のサポーターがブログでレポートなり感想を書いているのに、こちらでは何のアクションも取れずにおりました。
毎日多くのアクセスをしていただいているのに本当に申し訳ありません。
サポーターとしての私は、滋賀FCの現状に関して何一つ悲観していませんし、下を向くことは絶対にありません。
しかしチームがあれこれと模索を続けている中、サポーターのアクションが今までどおりでいいのかということも漠然としながらも考えています。
ある意味、自分の限界もはっきりしてきたのかなと、未熟さを改めて感じています。
来期にむけてもっと多くの人間で滋賀FCをサポートできるように、アイデアを絞っていますが、なかなか答えが見つからず今日に至っています。
そんな中で迎えた、KSLカップの初戦。

いきなり初戦が、強敵であり苦手なバンディオンセとの対戦になり恐縮していたのは事実です。
会場の三木防災公園競技場は立派な施設で、バンディオンセを応援するサポーター、ファン、関係者の数も多く、滋賀FCは我々サポーター数名と関係者のみという状況。
滋賀FCの布陣は、
GK 遠藤
DF 中島、清津野、岡谷、清水
MF 奥田、西﨑、保田、横山、武藤
FW 岩田

バンディオンセから急遽移籍し、リーグ最終節に出場した清水がディフェンスをより強固にし、出場機会の少なかった武藤、横山が中盤から上を走り回ります。
度重なる怪我で最後までピッチに立てなかった前川の無念さは計り知れません。
キックオフから数分間は互いにボールを奪いにいきつつ、徐々にバンディオンセがポゼッションを高めてシュートも放ちます。
しかし、それもわずかの時間で、徐々にボールは滋賀FCの足元に集まりだします。
関西リーグ勢にとって滋賀FCの一番の脅威であるFW岩田。その岩田への意識が高くなりすぎる点を逆手につき、保田、横山、武藤が前線を自由に動き回ります。
リーグ戦終盤から目立ち、ここ数試合で如実に感じられたのは、岩田がチームのために犠牲になるプレーが非常に多くなったこと。
ゴールこそ量産できないものの、いかにチームのためのプレーをするかという意識がとても強くその動きに周囲が付いてくる理想的な攻撃スタイルが出来上がっていました。
もちろん、技術的な成長はまだまだでも、かつての滋賀FCがみせた攻撃の連動性が甦りつつありました。
前半9分、ゴール前に詰め掛けた集団の一歩ひいたところに位置した武藤にボールが渡る。少し距離があったものの、ゴールまで綺麗に空いたスペースに迷いなく振りぬいた武藤のシュートは鋭い弾道でバンディオンセゴール上部に突き刺さり、待望の先制点を挙げます。
ゴールまでの流れ、フィニッシュすべてがこのところ見られなかった完璧な形となって、見ているものにも選手にも大きな自身を与えるものでした。
しかし、そのわずか3分後。
滋賀FCが調子よく攻めあがっていたところの裏をつかれてバンディオンセがカウンターぎみに反撃し、あっというまに同点ゴールを決められます。
リードしていた時間帯はわずかでしたが、しかしまた振り出しに戻っただけで悲観することはありませんでした。
その後も滋賀FCペースで試合は続きます。
思い起こせば、リーグでの加古川戦(後期)でも同じような試合展開になり、それは結果的に滋賀FCが加古川の思い通りに走らされていた、つまり相手の術中にはまっていたということがあるので、今日もバンディオンセは滋賀FCにボールを持たせているのだろうとも思えました。
試合中吠えまくるバンディオンセの橋本監督が静かだったことも、そういった不安を抱かせる要因でした。
しかし、それにしてもバンディオンセの動きは悪く、決して早くない滋賀FCのボール回しに必死に振り回されているようで、想像していたバンディオンセの怖さはありませんでした。
引き続き、両サイドを武藤・西﨑が、中央を保田・奥田が支配し、岩田が柔軟なポジショニングで加古川ディフェンスを崩しにかかります。
前半35分(頃)、またしても連動した攻め上がりから混戦になり西﨑にボールがわたり、放ったシュートがゴールを割り2-1。
想像以上の出来で前半をリードして折り返します。

後半、間違いなく橋本監督に厳しい檄を飛ばされたであろうバンディオンセイレブンが序盤から大挙して滋賀FC陣内に襲い掛かります。
後半立ち上がりが滋賀FCにとって一番のウィークポイントでもあるので注意はしていたはずですが、ディフェンスのマークのずれからゴール前でボールを回され完全に守備が抜けた状態で相手にシュートを打たれます。
後半4分にして失点を許してしまいました。 分かっていてもなかなか修正できない課題です。
その後も息を吹き返したような動きをみせるバンディオンセ。 やはり前半は滋賀FCを遊ばせていたのかと思われましたが・・・
しかしまたすぐに動きが悪くなるバンディオンセ。 スタミナなのか瞬発力なのか、何かが足りずずるずるペースを落としていきます。
受身のサッカーをし、時たま現れるチャンスにカウンター攻撃するのが精一杯のバンディオンセにあって、後半12分(頃)、右サイドを突破して攻めあがったFWを清津野(?)が倒しPK献上。
このPKは文句なしに滋賀FCのファウルだったのですが、それ以外にこの試合だけで滋賀FCは4枚のイエローカードを受けています。
そのすべてが全く滋賀FCが手をかけていないファウルから受けた警告でした。
バンディオンセがもともとこういった罠を仕掛けるプレーを多様するチームであることは分かっていましたが、しかしそれを見抜けない主審の質にはがっかりします。
与えたPKを押し込まれて2-3と、この試合初めてのビハインドを追います。
その後は一進一退ながら、かすかに滋賀FCに歩のある試合の流れで同点に戻すプレーを試みますが、フィニッシュの精度や、サイドからのセンタリングの上げ方の意思疎通の悪さからゴールを生むことが出来ません。
滋賀FCは横山、保田を下げ、清水祐輔、神浦を投入。運動量を上げて攻守のバランスを整えます。
しかし20分頃、大きく押し上げた滋賀FCのディフェンスの裏に渡ったボールをバンディオンセが見逃さず、GK遠藤の位置もしっかり把握して綺麗なループシュートを決められます。
これで2-4。 一気に形勢逆転します。
こうなるとバンディオンセは不容易に攻める必要がなくなり、守備に意識を集中させます。
今までの滋賀FCならこれで打つ手なしとなるのですが、リーグ最終戦に見せた意地の押し上げが今日の試合でもしっかりと見られました。
相手の反応が遅いこともあるものの、西﨑・奥田のゲームメイクから前線への確かな供給が断続的に続き、あと一歩でゴールという場面を何度も作ります。
独りよがりにボールを取りにいかずあくまで攻撃バランスを考えていた岩田の頭脳プレーもチャンスを断続的に続けられた要因です。
時間も押し迫った後半40分頃、一瞬の隙から出来たバンディオンセのDFとGKの間に西﨑が抜け出し完璧なゴールを決め3-4。 あと1点差と詰め寄ります。
その後も、“気迫あふれる”とはまさにこのことと言うようなすばらしい攻撃を仕掛けるも、あと一歩が及ばず、3-4で無念のホイッスルを聞くことになります。
リーグ最終節よりもさらに落胆する選手たちの姿は、この一戦にかける思いと「勝てた」という自信がさせたものでしょう。

数は少ないですが、滋賀FCを応援した人間には確実に伝わりました。
自分自身、ここ数年で一番試合に集中し、一番の声を出したと思います。
それだけ真剣にさせてくれるサッカーを、滋賀FCの選手たちはしてくれました。
それだけにサポーターも悔しくて溜まりませんが、胸を張って帰れる試合だったことは間違いありません。

ただ一つ、もし勝利へのこだわりがあるのなら、今の滋賀FCに足りないものがあることがはっきりしました。
“ずる賢さ”です。
この試合、決して良くなかったバンディオンセが勝利を物にできたのは、個々の身体能力、当たり負けしないフィジカルの強さという物理的なものの他に、汚くプレーしたという点が挙げられます。
私は、決して滋賀FCが非常なプレーをして欲しいとは思いませんし、そんな滋賀FCは見たくありません。
敵だからというのもあるかもしれませんが、バンディオンセのプレーは見ていて気持ちのいいものではありませんでした。でもそれがかつてはプロチームとして全国に名を馳せてきたバンディオンセの真骨頂でもあります。
滋賀FCも、勝利にあと一歩というところまできて、あれだけがむしゃらなプレーが出来るのであれば少しくらいのずる賢さはあってもいいと思います。
この試合、私の中で忘れることのできない重要な一戦だったと思います。
悔しくて悔しくてたまらなかったこの思い、ぜひとも新しいシーズンで晴らしてください。
私たちは信じています。


滋賀FCは必ず強くなれる!
前回のエントリーから一月近く経ち、その間に、滋賀FCは関西リーグ2部降格という現実を突きつけられました。
他のサポーターがブログでレポートなり感想を書いているのに、こちらでは何のアクションも取れずにおりました。
毎日多くのアクセスをしていただいているのに本当に申し訳ありません。
サポーターとしての私は、滋賀FCの現状に関して何一つ悲観していませんし、下を向くことは絶対にありません。
しかしチームがあれこれと模索を続けている中、サポーターのアクションが今までどおりでいいのかということも漠然としながらも考えています。
ある意味、自分の限界もはっきりしてきたのかなと、未熟さを改めて感じています。
来期にむけてもっと多くの人間で滋賀FCをサポートできるように、アイデアを絞っていますが、なかなか答えが見つからず今日に至っています。
そんな中で迎えた、KSLカップの初戦。

いきなり初戦が、強敵であり苦手なバンディオンセとの対戦になり恐縮していたのは事実です。
会場の三木防災公園競技場は立派な施設で、バンディオンセを応援するサポーター、ファン、関係者の数も多く、滋賀FCは我々サポーター数名と関係者のみという状況。
滋賀FCの布陣は、
GK 遠藤
DF 中島、清津野、岡谷、清水
MF 奥田、西﨑、保田、横山、武藤
FW 岩田

バンディオンセから急遽移籍し、リーグ最終節に出場した清水がディフェンスをより強固にし、出場機会の少なかった武藤、横山が中盤から上を走り回ります。
度重なる怪我で最後までピッチに立てなかった前川の無念さは計り知れません。
キックオフから数分間は互いにボールを奪いにいきつつ、徐々にバンディオンセがポゼッションを高めてシュートも放ちます。
しかし、それもわずかの時間で、徐々にボールは滋賀FCの足元に集まりだします。
関西リーグ勢にとって滋賀FCの一番の脅威であるFW岩田。その岩田への意識が高くなりすぎる点を逆手につき、保田、横山、武藤が前線を自由に動き回ります。
リーグ戦終盤から目立ち、ここ数試合で如実に感じられたのは、岩田がチームのために犠牲になるプレーが非常に多くなったこと。
ゴールこそ量産できないものの、いかにチームのためのプレーをするかという意識がとても強くその動きに周囲が付いてくる理想的な攻撃スタイルが出来上がっていました。
もちろん、技術的な成長はまだまだでも、かつての滋賀FCがみせた攻撃の連動性が甦りつつありました。
前半9分、ゴール前に詰め掛けた集団の一歩ひいたところに位置した武藤にボールが渡る。少し距離があったものの、ゴールまで綺麗に空いたスペースに迷いなく振りぬいた武藤のシュートは鋭い弾道でバンディオンセゴール上部に突き刺さり、待望の先制点を挙げます。
ゴールまでの流れ、フィニッシュすべてがこのところ見られなかった完璧な形となって、見ているものにも選手にも大きな自身を与えるものでした。
しかし、そのわずか3分後。
滋賀FCが調子よく攻めあがっていたところの裏をつかれてバンディオンセがカウンターぎみに反撃し、あっというまに同点ゴールを決められます。
リードしていた時間帯はわずかでしたが、しかしまた振り出しに戻っただけで悲観することはありませんでした。
その後も滋賀FCペースで試合は続きます。
思い起こせば、リーグでの加古川戦(後期)でも同じような試合展開になり、それは結果的に滋賀FCが加古川の思い通りに走らされていた、つまり相手の術中にはまっていたということがあるので、今日もバンディオンセは滋賀FCにボールを持たせているのだろうとも思えました。
試合中吠えまくるバンディオンセの橋本監督が静かだったことも、そういった不安を抱かせる要因でした。
しかし、それにしてもバンディオンセの動きは悪く、決して早くない滋賀FCのボール回しに必死に振り回されているようで、想像していたバンディオンセの怖さはありませんでした。
引き続き、両サイドを武藤・西﨑が、中央を保田・奥田が支配し、岩田が柔軟なポジショニングで加古川ディフェンスを崩しにかかります。
前半35分(頃)、またしても連動した攻め上がりから混戦になり西﨑にボールがわたり、放ったシュートがゴールを割り2-1。
想像以上の出来で前半をリードして折り返します。

後半、間違いなく橋本監督に厳しい檄を飛ばされたであろうバンディオンセイレブンが序盤から大挙して滋賀FC陣内に襲い掛かります。
後半立ち上がりが滋賀FCにとって一番のウィークポイントでもあるので注意はしていたはずですが、ディフェンスのマークのずれからゴール前でボールを回され完全に守備が抜けた状態で相手にシュートを打たれます。
後半4分にして失点を許してしまいました。 分かっていてもなかなか修正できない課題です。
その後も息を吹き返したような動きをみせるバンディオンセ。 やはり前半は滋賀FCを遊ばせていたのかと思われましたが・・・
しかしまたすぐに動きが悪くなるバンディオンセ。 スタミナなのか瞬発力なのか、何かが足りずずるずるペースを落としていきます。
受身のサッカーをし、時たま現れるチャンスにカウンター攻撃するのが精一杯のバンディオンセにあって、後半12分(頃)、右サイドを突破して攻めあがったFWを清津野(?)が倒しPK献上。
このPKは文句なしに滋賀FCのファウルだったのですが、それ以外にこの試合だけで滋賀FCは4枚のイエローカードを受けています。
そのすべてが全く滋賀FCが手をかけていないファウルから受けた警告でした。
バンディオンセがもともとこういった罠を仕掛けるプレーを多様するチームであることは分かっていましたが、しかしそれを見抜けない主審の質にはがっかりします。
与えたPKを押し込まれて2-3と、この試合初めてのビハインドを追います。
その後は一進一退ながら、かすかに滋賀FCに歩のある試合の流れで同点に戻すプレーを試みますが、フィニッシュの精度や、サイドからのセンタリングの上げ方の意思疎通の悪さからゴールを生むことが出来ません。
滋賀FCは横山、保田を下げ、清水祐輔、神浦を投入。運動量を上げて攻守のバランスを整えます。
しかし20分頃、大きく押し上げた滋賀FCのディフェンスの裏に渡ったボールをバンディオンセが見逃さず、GK遠藤の位置もしっかり把握して綺麗なループシュートを決められます。
これで2-4。 一気に形勢逆転します。
こうなるとバンディオンセは不容易に攻める必要がなくなり、守備に意識を集中させます。
今までの滋賀FCならこれで打つ手なしとなるのですが、リーグ最終戦に見せた意地の押し上げが今日の試合でもしっかりと見られました。
相手の反応が遅いこともあるものの、西﨑・奥田のゲームメイクから前線への確かな供給が断続的に続き、あと一歩でゴールという場面を何度も作ります。
独りよがりにボールを取りにいかずあくまで攻撃バランスを考えていた岩田の頭脳プレーもチャンスを断続的に続けられた要因です。
時間も押し迫った後半40分頃、一瞬の隙から出来たバンディオンセのDFとGKの間に西﨑が抜け出し完璧なゴールを決め3-4。 あと1点差と詰め寄ります。
その後も、“気迫あふれる”とはまさにこのことと言うようなすばらしい攻撃を仕掛けるも、あと一歩が及ばず、3-4で無念のホイッスルを聞くことになります。
リーグ最終節よりもさらに落胆する選手たちの姿は、この一戦にかける思いと「勝てた」という自信がさせたものでしょう。

数は少ないですが、滋賀FCを応援した人間には確実に伝わりました。
自分自身、ここ数年で一番試合に集中し、一番の声を出したと思います。
それだけ真剣にさせてくれるサッカーを、滋賀FCの選手たちはしてくれました。
それだけにサポーターも悔しくて溜まりませんが、胸を張って帰れる試合だったことは間違いありません。

ただ一つ、もし勝利へのこだわりがあるのなら、今の滋賀FCに足りないものがあることがはっきりしました。
“ずる賢さ”です。
この試合、決して良くなかったバンディオンセが勝利を物にできたのは、個々の身体能力、当たり負けしないフィジカルの強さという物理的なものの他に、汚くプレーしたという点が挙げられます。
私は、決して滋賀FCが非常なプレーをして欲しいとは思いませんし、そんな滋賀FCは見たくありません。
敵だからというのもあるかもしれませんが、バンディオンセのプレーは見ていて気持ちのいいものではありませんでした。でもそれがかつてはプロチームとして全国に名を馳せてきたバンディオンセの真骨頂でもあります。
滋賀FCも、勝利にあと一歩というところまできて、あれだけがむしゃらなプレーが出来るのであれば少しくらいのずる賢さはあってもいいと思います。
この試合、私の中で忘れることのできない重要な一戦だったと思います。
悔しくて悔しくてたまらなかったこの思い、ぜひとも新しいシーズンで晴らしてください。
私たちは信じています。


滋賀FCは必ず強くなれる!
Posted by Ma-ny。 at
00:28
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