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Posted by 滋賀咲くブログ at

2009年12月14日

地域交流リーグ 伊勢PERSONNA.FC-滋賀FC

■地域交流リーグ
 『伊勢PERSONNA.FC 2-3 滋賀FC』
 2009.12.13(Sun) 13:05KO 伊勢市朝熊サッカー場
 得点者:【滋賀FC】西﨑2・岩田 【伊勢】小久保・道清


公式戦ではありませんが、公式試合に準じたレギュレーションで行われた地域交流リーグ。
 関西リーグの「滋賀FC」東海リーグの「伊勢PERSONNA.FC 」・「名古屋クラブ」北陸リーグの「サウルコス福井」による、
地域の枠を超えたクラブ間の交流とチーム育成のためのリーグ戦です。
 総当りではありませんが、可能な限り対戦を行うリーグ戦も、滋賀FCvsサウルコス福井のゲームは滋賀FCチーム内にインフルエンザが流行したために中止となり、滋賀FCは今シーズンはこの「伊勢PERSONNA.FC 」との対戦のみが行われます。
滋賀FCとしては10月25日の関西リーグカップから1ヶ月以上ものブランクを経てのゲームで、2009年最後のゲーム。今年の集大成となるもので来期への展望も見出したいところです。



試合会場は伊勢市の朝熊サッカー場。
人工芝2面の公式サッカー場と、同じく1面のフィールドをもつ施設です。
滋賀の水口スポーツの森に似たフィールドで2007年にオープンした施設ですが、人工芝は思いのほか寝ていて固くしまっています。ボールがよく走るピッチのようです。

滋賀FCは、未だインフルエンザを患う選手も数名おりぎりぎりの遠征メンバーで試合に臨みます。
厳しい状況の中、エース岩田、テクニシャン西﨑など主力選手は元気に伊勢にやってきました。
さらに、度重なる怪我で歯がゆい思いのシーズンを過ごした滋賀FCの頼れるキャプテン、前川賢司が10月の骨折からスピード回復をみせ威風堂々とピッチに立ちます。
また、これまで公式戦では出場機会のなかった南條選手がいよいよ登場します。南條選手は滋賀FCの隠れたムードメーカーでサポーターからの人気もなかなかのもの。ようやくそのプレーを伺うことができるというのもこのゲームの楽しみのひとつです。
 対するペルソナは、未だ発展途上ながら元Jリーガー中田一三監督のもと現在東海リーグ2部で急成長しているクラブです。

伊勢ペルソナ スタメン
GK 30 小出智史
DF 23 中田徹、11 永田有作、6 大西秀樹
MF 10 渡邊研太、21 大平渉太、22 小久保武、15 福井健太郎、5 選手名不明
FW 3 柘植康宏、9 石黒史也


滋賀FC スタメン
GK 21 遠藤大輔
DF 3 中島毅、13 岡谷良、24 清津野達也
MF 10 前川賢司、15 奥田健斗、27 横山翔、14 西﨑圭祐、10 安田慧
FW 22 南條隆也、11 岩田尚記




ゲームは、立ち上がりはお互い探りあうプレーが目立ち、様子を見ながら主導権を奪い合います。
滋賀FCはボール回しをしてポゼッションを意識、伊勢ペルソナは守備的な布陣から一気に攻めに転じる緩急をつけた戦術でぶつかります。
滋賀FCは前川がその存在感を存分に発揮し、チームバランスと配球の安定感が一気に向上します。
今シーズン、ワンボランチで大きな負担を負っていた奥田、ゴールゲッターの役割に集中できずはがゆい思いをした岩田、余裕が持てなかったDF陣が、前川ひとりの加入でいっきにその本来の力を100%発揮できるようになり、見違えたようなチームになります。
またシーズンを通して調子がよい西﨑も、その自由度がさらに高まり生き生きとプレーします。

 序盤は伊勢ペルソナがその持ち味である速さを生かして滋賀FC陣内を混乱させます。
滋賀FCは高い位置でボールを保持しているものの、一瞬の隙から一気に劣勢にたってしまうため、気が抜けなず徐々に守備の意識を高めねばならなくなります。
ペルソナが簡単にサッカーをさせてくれる相手ではないということがはっきりしました。
 しかし、ピンチの後にはチャンスがやってきます。
やはりキープレーヤーである前川がサイドに開いた西﨑、横山に、中央で待つ南條・岩田に正確なパスを出すので非常に効率よく効果的な攻撃ができます。
また、右サイドの西﨑の自由なプレーとは対照的に左サイドの清津野がサイドをしっかり意識した力強い攻め上がりと計算されたセンタリングを繰り出し、チームとしてあらゆる攻撃パターンが作れるという強みを持ちます。
前半33分、清津野の左サイドからの攻め上がりに西﨑・岩田がゴール前でうまくボールをつなぎ、西﨑がシュート。 流れの中からの得点で滋賀FCが先制します。

その後も滋賀FCがやや有利なものの、一進一退の攻防で前半を1-0で折り返します。
惜しかったのは、30分過ぎの西﨑のスーパーオーバーヘッドボレーシュート。
アーリークロスに驚きの速さで反応した西﨑は身体を反転させながらのオーバーヘッドで鋭いシュートを放ちます。
相手GKの技術力も高く、後一歩というところでセーブされてしまいましたが、攻める側も守る側もプロ顔負けも最高級のプレーとなりました。
こういった質の高い真剣勝負が繰り広げられていることだけでも見ているものに感動を与えてくれます。














後半、南條に代わって(30)佐々木秀明選手を投入します。
南條選手は無得点に終わったものの、前線での溜めを作るプレーなど岩田を生かす動きをみせてくれました。 45分での後退は個人的にはすこし残念なところです。
変わって入った佐々木選手も公式戦初出場ながら、その能力は高くチームメイトからも評判のいい選手です。南條と同じく前線でプレーします。
(なぜか背番号「30」のユニフォーム、それも一人だけ2007年モデルのユニフォームで出場していました。 深い理由はないそうです。・・・もしかして持ってくるの忘れた??)
 ペルソナは一気に4人を交代。
GK小出→(1)中井大吾
DF永田→(7)道清雅紀、大西→(4)川井亘
MF石黒→(20)加藤慧


後半は立ち上がりから滋賀FCがゲームの主導権を握ります。
キックオフからほとんど相手にボールを奪われず伊勢ゴールに襲い掛かります。
ところが後半6分、後半初めて伊勢が滋賀陣内に攻め込みます。しかし攻撃の枚数は少なく滋賀は簡単に処理できるようなプレーでした。
・・・が、唯一この試合の反省点といってもいい、ミスの連鎖でペルソナに得点を許してしまいます。
記録上は伊勢の小久保選手のゴールですが、ほとんど滋賀FCの自殺点といってもいいようなものでした。

その後は勢いづいた伊勢に翻弄されることになります。
先ほどはミスの一端をになってしまったGK遠藤ながら、その後はしっかりしたプレーとすさまじい集中力で相手のシュートを見事に受け止めゴールを死守します。
遠藤もこの試合で一皮向けたような印象を受けました。
 後半11分、フィールド中盤右よりの位置でボールを持った前川が瞬時の判断で前線左サイドに飛び出していた西﨑にピンポイントパスを出します。
しっかり足元にボールをうけた西﨑の前にはさえぎるものがなく、左サイドからドリブルで攻め上がり相手GKもかわして強烈なシュートを放ちゴールネットを揺らし再びリードします。
続いて18分、今度は岩田が左サイドに展開した岩田が状況をしっかり見てループシュート。
ボールはGKの頭上を越えゴールに吸い込まれます。これで3-1、ゲームを支配するには十分でした。
 その気の緩みがあったのか、31分に伊勢、道清選手が左サイドからの攻め込みで冷静なシュートを決め3-2。
この失点でまた目が覚めた滋賀FCは、各人のプレーにキレが出てきます。
幾度となく伊勢ゴールを襲い、徐々に伊勢の戦意を喪失させます。
30分過ぎには伊勢の選手後退で前半で退いたはずの永田選手(前半はDF)がFWの位置で再投入。(このあたりは公式戦でなはいので許される範囲でしょう)
伊勢が少しばかり息を吹き返します。 この永田選手、長身で本来は守備の選手ですが、守備はもちろんFWとしても恐ろしい活躍をみせます。敵ながらこういった選手がいるチームは非常にうらやましく思います。(滋賀FCサポの中で「獲得したい選手No.1」ということで意見は一致しました。)
 90分間を完璧な形でプレーした滋賀FCが結果的には僅差ながらも、3-2で勝利し、2009年を締めくくりました。








シーズンを通して悔しい思いをしてきた滋賀FC。
サポーターはもちろん、何よりも選手たちが毎試合はがゆい思いをし続けてきたことでしょう。
ただ、それでも腐らず成長を重ね、最後にこんないい試合を見せてくれたことがなによりも自分たちを次のステップに進めるための起爆剤になったはずです。
今シーズンを持って退団が決定している選手も何人かはいますし、まだ去就が決まっていない者もいます。
来期の滋賀FCがどのようなメンバーで走り出すのかはまだ未定ですが、今まで積み重ね育ててきたスピリッツは不滅です。
胸を張って、前を向いて2010年を迎えましょう。



厳しい2009年シーズンを戦ってくれた選手一人ひとり、スタッフの皆さんに心より感謝の気持ちを伝えます。
ありがとうございました。
また来年も、湖魂を旨に戦いましょう。



最後に、試合会場やこのブログを通じて滋賀FCに暖かい声援を送ってくださったすべてのサポーター、湖国サッカーファンの皆様に感謝申し上げます。
来年も一緒にがんばりましょう。


   


Posted by Ma-ny。 at 23:10Comments(0)